ELECTROCUTICA

ARTICUTION-PROFILE 04

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渋澤ひばり

Hibari Shibusawa / しぶさわ ひばり

その翼に傷を抱いた少女。事件の鍵を握る”笑わない”財閥令嬢

17歳 159cm/44kg/BFP18%
大財閥に生まれた妾の娘。
恵まれた容姿ゆえの”接待”を強いられ、男性恐怖症に陥る。
航一郎には不思議と心を開くようになるが……


彼に利用されただけかもしれない。でもね、恋に落ちた女の子が願うことはただひとつなの

航一郎の復讐相手7人のひとりである官僚、その孫にあたる。

複雑な事情で紛争が絶えない財閥家系の中、妾の子として生まれた。美しく成長したひばりは、親族から暗黙に権力者相手の売春まがいな関係を強いられている。それを促していたのが祖父であるらしく、少女は逆らえず怯え、自殺願望にさえ駆られていた。操り人形となり、愛玩される籠中の小鳥のような彼女の体には複数のアザ(虐待の痕)がある。身内親族に警察幹部がおり、警視正である白石とも付き合いがあったが、悩みを打ち明ける事はできず、そのうち笑うことさえできなくなっていた。

そんな折、忌むべき祖父が目の前で殺害される。


出会い、近づく距離

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ひばりには音楽の才能があり、辛い境遇の中、歌(声楽)だけが心の支えだった。13歳の時にC+C日本公演を観劇、その斬新で圧倒的な音楽パフォーマンスを誇る舞台に魅了される。渋澤グループが日本公演のスポンサーを務めていた関係でC+CのVIPパーティーに出席、そこで起きたアクシデントを機に航一郎と出会った。男性恐怖症のひばりだったが、中性的な航一郎とは不思議と話をするようになる。

“接待”で触れる権力者男性達の、いやらしい目で見ては我が物にしようとする態度に嫌悪感を抱いていたひばりだが、自身を尊重し、一線を引いて紳士的に接してくれた航一郎には男性としての抵抗感が薄く、自然体でいられた。航一郎はひばりの境遇を察し、その闇から救い出すべく、顔を合わせる度に奇術で驚かせたり、音楽の話をしては彼女の心を解いていた。ひばりはその優しさを頼り、度々航一郎に会いにきては悩みを打ち明けるようになる。

そして境遇に苦しんでいた彼女は、ふいにSOSを出すように身の上話をする。一族の確執、祖父がある事件に関わっていたかも知れないということーー当時、母の死の謎を追っていた航一郎は、意外にもひばりとの会話から真犯人のヒントを得る形となってしまった。

ふたりの寄り添う心が、奇しくも復讐劇の引鉄となっていく……

ふたりは数年の間に、あくまで舞台人とVIP親族としての距離感ではあるが、対話を重ねた。ひばりは少しずつ俯く時間が減り、やっと航一郎の目を見て話せるようになるが、彼の瞳の奥はどこか物憂げで、いつも気がかりだった。


事件、動き出す関係

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事件当日。祖父達が倒れた瞬間、ひばりの記憶の断片はひとつに繋がり、それが航一郎の復讐計画であると気づく。彼の纏う憂いの理由は深く暗いものだった。

初めて屍体を目の当たりにした恐怖と、不意に自分の願い(祖父の死)が叶った高揚感、そして航一郎の結末までもがよぎる中、ひばりはその胸に抱いていた密かな恋心を強く認識することになる。それはいわゆる「吊り橋効果」―極限状態の脳が導き出した「誤解」なのかも知れないけれど……

「お願い、いなくならないで……」譫言のように繰り返し、ひとり混乱する会場から離れ、航一郎を探しまわるが、見つけたのは自殺を図り意識を失っている彼の姿だった。近寄ると、その頬には涙が……ひばりは航一郎の頬をそっと撫で、伝う涙を拭う。そして、その内に秘めていた孤独がどれほどのものだったかと胸を痛め、せめて最後にその毒を浄化したいと願い、額を寄せるのだった。


最後の逢瀬と初めての恋

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事件の後、ショックで憔悴しきり、あんなに愛していた歌も歌えなくなってしまったひばり。一命を取り留めた航一郎は姿を消し、その行方はわからず、想いは募るばかり。

自分は彼の計画のために利用されただけかもしれない。でもあの夜、彼がわたしにくれた優しい感触、体温は何だったのだろう。今まで一度も触れられたことなんて無かったのに。あれから毎晩思い出す。最後に交わした無言の会話――その蕩けるような熱さの裏、不器用なあなたが私に伝えようとした思いを紐解くように。

例えきっかけが何であろうと、相手がどんな悪人であろうと、恋に落ちた女の子が願うことはただひとつ……ひばりの強い気持ちが、生まれて初めて見つけた恋が、操り人形だった自分を変える一筋の光となっていく


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「ARTICUTION/奇術師の告白」MV 登場人物一覧


東篠航一郎 / Kouichirou Higashino


渡瀬渚/Nagisa Watase


白石征紀/Masanori Shiraishi


渋澤ひばり/Hibari Shibusawa

WebC+C / CYGNUS S.A.

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