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ARTICUTION-PROFILE 02

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渡瀬渚

Nagisa Watase / わたせ なぎさ
主人公の亡き実母。突如この世を去った疑惑の政治家、元女優
44歳で死去 164cm/42kg/BFP16%


一度もこの腕に抱くことのなかった愛する君へ。
どうか真実を渇望することなく、穏やかに生きて・・・

10~20代は宝塚歌劇団の娘役で活躍、その後舞台女優に。大仕掛けのイリュージョンのような独自の歌劇を展開する、舞台女優でありながら国民的に認知されたスターであった。後に亡き親の跡を継いで政界で活躍。しかし14年前、とある凶悪事件に関与したとして突然の逮捕、メディアは不気味に押し黙り、様々な疑惑が渦巻く中、突如彼女の自殺が報じられる。

可憐な容姿とは裏腹に聡明で勝気、虚偽や悪を見過ごせない実直な性格だった。国民は彼女に失望したが、その反面、彼女の”活躍”を煩わしく感じた権力者から「抹消」されたのでは?と勘ぐる支持者も少なくなかった。それ程までの存在感を残した、不透明な政治に風穴を開け切り込んでいく、武将のような女性であった。


残された子供、遺した言葉

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渚にはかつて愛し合った人物がいたが、自身の境遇(政略結婚)のため別れを選ぶ。そんな彼との間に密かに残した子が、航一郎である。彼との遺伝子をどうしても残したいと考える程の相手だったようだ。
渚にはある”願い”があった。その願いが込められた航一郎の名前。そして海に纏わる命名は渡瀬家の代々のしきたりでもあった。

亡くなる直前、渚は自身の手帳に痕跡を残す。日記風の文体で書かれたページの全ては、様々な暗号で読み解けるようになっていた。航一郎は手帳に辿り着き、自身の誕生日にあたる部分に自分宛の言葉を発見する。「復讐など愚かな事は考えるな、母の人生の真相にこだわらず、穏やかな海で貴方自身の航海をせよ」と語るその言葉は、取り憑かれたように事件の真相を追い求めていた航一郎の心を先読みしたかのような”忠告”だった。渚自身、真実にこだわる性分だったが、社会では実直な者ほど生きにくい。しかし親子はよく似ており、航一郎もまた、真実を求め孤高に散ることを選ぶのだった。母がそう生きたように……

渚にとって、愛する息子の側に居られない状況はとても辛いものだった。そんな中で、渚の心の支えとなっていたのは手帳に挟んでいた写真。航一郎の3歳の誕生日に渚が密かに撮影していた、たった一枚、息子と自分の写真である。航一郎はこの写真を見つけた時、初めて自分が「棄てられた」のではなかったと、息子の身の安全を考え、あえて手放したのだと悟るのだった。


母を彩るいくつもの謎

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渚は息子を幼馴染の東篠ルイに預け、母国と離れた地で生活させていた。ルイは各国で活躍する演奏家であり、彼の手ほどきにより航一郎は多種の楽器を扱えようになる。航一郎はパリ音楽院在籍中、指揮科の学生ながらヴァイオリンの名手であったためC+Cの奏楽課にスカウトされる。その際に「日本人の、ワタセナギサという女性に似ている」と言われたことで渚の存在を知り、あるとき自分の実母であるという情報に辿り着くことになる。
渚は生前にC+Cの社員から舞台・奇術の手ほどきを受けていたようだが、C+Cの規律上、関係者が部外者に芸を伝授することはありえないため、渚はC+Cの幹部と密通していた可能性が高い。

実父の存在、渚とC+Cとの関係、そして渚が航一郎に託した”願い”。
彼女には、まだ多くの謎が残っている……


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「ARTICUTION/奇術師の告白」MV 登場人物一覧


東篠航一郎 / Kouichirou Higashino


渡瀬渚/Nagisa Watase


白石征紀/Masanori Shiraishi


渋澤ひばり/Hibari Shibusawa

WebC+C / CYGNUS S.A.

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